見てください!
まるで野山に蝶が舞っているような美しい鍋・・・。
実はこれ、猪鍋なんです。
しかもその時に採れた無農薬の野菜を何種類も盛り込んでいくから
何度来てもいつも違った表情を魅せてくれる鍋には毎回うっとりしてしまう。
そして華道のような手さばきでささっと創り上げていく女将の姿はもはや芸術的。
このお店はあまり教えたくない大好きな場所。
中伊豆の山里に入り、ワサビ棚を横目に狭い道を抜けていくとぽっかり広がる平地の中に
田舎料理【おかりば】があります。
女将が一人で切り盛りしているから一日たった昼夜一組ずつしか予約を取りません。
ここで生まれ育ったのだという昭和初期からの日本家屋を改築していて
彼女のセンスが至るところに散りばめられている空間。
なのに決して敷居の高いお店ではなく、おばあちゃんの家に来たような懐かしくて平穏な安らぎを与えてくれる。
そしてなによりフランクで陽気な彼女との会話が本当に心和んで楽しくて、いつも話が止まらない。
この素晴らしくて美しい空間、時間、お料理全てがプライベートに一人占めすることが出来るなんて・・・。
ああ、やっぱり本当はあまり教えたくない大好きすぎる場所!